革製品を使ってみよう!
と思ったものの革の種類は様々、どう選べばよいか判らない、という経験をされる方も多いのではないでしょうか?。
せっかく購入ししたのに「思っていた革のイメージと違う…」「扱いが難しい」「すぐに傷だらけになった」という思いはしたくありませんよね。
革製品が好きでレザークラフトを始めた私としては、そういった購入時の失敗をできるだけ避けていただき、多くの方に革の良さ・楽しさを知っていただきたいのです。
そこで今回は、RCWで取り扱いが多く、一般的によく耳にすることがある3種類の革を例に、大まかに革の種類を紹介します。
まずは、「革と言ってもこんなに特徴が違う」という事を知っていただき、レザークラフトアイテムを選ぶ参考にしていただけると幸いです。

今回紹介する3種類の皮革
1(左下) 型押し、混合鞣し革
2(上) コードバン
3(右) ヌメ革
皆さんが「革製品」と聞いてイメージしたのはどのようなタイプでしょうか?
見た目だけでもこんなに違いますが、それぞれの特徴と注意点を紹介します。
1. 型押しタイプの混合鞣し革
特徴: 丈夫で扱いやすく、型押しの模様で個性的なデザインが楽しめます。表面には塗膜があるので、色鮮やかなものが多いのも魅力です。
また、化学鞣しと植物タンニン鞣しを組み合わせているため、適度な柔軟性と耐久性を持っています。
注意点: 化学鞣し部分が多い場合、エイジング(経年変化)が少ないので、ナチュラル感を期待すると物足りないかもしれません。
いわゆる「合成皮革」はこのタイプを模したものが多く、見た目では判断が難しいため、迷った場合は素材表示を確認しましょう。
使用例: カラフルなバッグや財布等の小物類などに多く使われています。
RCWでは: 主にHAAS社 Derby/ROUX社 NatureCalfという銘柄を使用しています。
こちらはフランスのハイブランドH社で使われるヴォーエプソンとしても知られる皮革です。



3. ヌメ革
特徴: 植物タンニン鞣しによるナチュラルな風合いと経年変化が楽しめる革。
使い込むほどに深い色味と独特の風格が増します。
サドルレザーと呼ばれるものもこのタイプに含まれます。
注意点: 初期は水や汚れに弱く、シミがつきやすいので、防水ケアや使い始めの注意が必要です。
使用例: 財布や小物類、靴や衣類、バッグなどあらゆる用途に使われています。
RCWでは: 主に栃木レザー社 プルアップ を使用しています。
一般的なヌメ革よりも多めにオイルを含むため、しなやかな感触が特徴です。
上記の『注意点』にある様な扱いの難しさはそれほど無いため、使い始めからヌメ革らしい風合いや美しさをどなたでも楽しむことができます。



今回は3種類のみご紹介しましたが、世の中に流通する皮革は多種多様です。
革製品の購入をご検討の際には、革ごとの特徴などをすこし理解するだけでも、アイテム選びの時間がとても楽しめるようになるのではないでしょうか?
RCWのオンラインストアでは、商品の説明には革の説明も盛り込んでいますが、ご購入の前に気になる方はお気軽にお問い合わせください。
もちろん、オーダーメイドの際には、用途に合った革の種類をご提案致します。
一緒に革選びを楽しみましょう。